
青白の水墨画風に描かれた伝統的な中国山水画で、雄大な山岳地帯、滝、霧を特徴とする。深い群青色と淡い藍色の色調で描かれ、流れるような白色のハイライトが加わる。曲がった枝を持つボナイのような樹木が暖色の黄褐色と薄緑の葉で覆われた岩場に生えている。曲線の屋根を持つ伝統的な塔が深藍色のシルエットで中央配置にあり、優雅なアーチ型の橋でつながれている。前景では二人の人物が柔らかな青や灰色の穏やかな水面に浮かぶ小さな木製漁船に乗っている。構図は空気透視法を重視し、広々としたネガティブスペースを確保している。柔らかく拡散された光が神秘的な輝きを放ち、垂直巻形式のクリーム色の米紙上に描かれたこの作品は、墨のグラデーションが見える筆致と巧みな明暗制御により、深い群青の影と明るいハイライトのバランスが取れている。宋朝の山水画の典型的な静謐で憂いを帯びた自然と調和した思索的な雰囲気を表現している。