
鮮やかな赤い矢じりと、淡褐色の太い矢尻が描かれた水彩画。矢尻には木目調を思わせる、薄紫と金色の帯状模様が入り混じっている。矢尻の先端には三本の羽毛が取り付けられており、上から順に温かみのある黄色の羽毛、中央は黒白の縞模様、下は深紫色の羽毛で、それぞれ自然な風合いと微妙なぼんやりとしている。水彩技法は自由奔放で、筆致が見え、柔らかな色の滲みが特徴。背景は純白で、均等で柔らかな照明により、透明感のある絵具が際立つ。色彩は明るく遊び心があり、暖色系と冷色系の対比を強調している。手仕事のようなアート的質を持ち、子ども向け絵本やボヘミアンなアートに通じるスタイル。微細な質感や粒感が加わり、有機体のような雰囲気を醸し出している。